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鋼材標準納期表(隔週で更新)

【2025年6月10日現在】
 前回(2025年5月30日)の納期表と比較して納期変更はございません。

東京製鐵㈱のロールコラム(TSC295)を納期表の品種に追加いたしました

鉄骨原単位から読み解く推定鉄骨需要量

2024年度の推定鉄骨需要量は365万500トンと前年度比6.5%減少し3年連続でマイナスとなり、過去30年間で最低を更新しております。
2025年度も400万トンを下回り、367万トンと推定されています。

資機材の価格高騰に伴う建築計画見直しや、現場職人不足及び労働時間に関する規制強化などによるプロジェクト工期の延伸等がこうした鉄骨需要低迷の背景として上げられることは既にご存知の通りですが、本当に鉄骨用の鋼材需要はそれほど大きく減少しているのでしょうか?

今回は鉄骨用鋼材消費原単位(以下、鉄骨原単位)に就いて考察してみました!

現状鉄骨需要量推定値は、国土交通省が発表する建築着工面積を元に、

S造 : 100kg/㎡
SRC造:50kg/㎡

の「鉄骨原単位」を『伝統的に』用いて算出しております。

この鉄骨原単位は、上記の通り伝統的に用いられているもので、何時如何様に定められたかはっきりしておらず、一方足元は建築物の高層化・大型化が進み、「過去から慣習的に使用している上記鉄骨原単位では実態を反映出来ていない」のではないかとの見解も出てきています。

そうした声を受け、鉄連では2025年4月の「鉄鋼需給四半期報」

参考資料:2025年4月 鉄鋼需給四半期報(引用元:日本鉄鋼連盟)

の18ページ以降に「鉄骨について」の章を設け、28ページ以降で鉄骨原単位に関して報告しています。
同報告内容は、鋼構造ジャーナル本年5月19日号23ページに掲載されている通り、鉄連需給調査委員会で小曽根委員長(三井物産㈱鉄鋼製品本部本部長補佐)より報告されているのでご覧になった方もいると思いますが、足元の建物高層化・大型化及びS造との混合構造増加等を理由に、鉄骨原単位は

S造 :100kg/㎡
SRC造:90kg/㎡

が妥当ではないかと考察、25年度の鉄骨需要量試算では397万トンと、従来原単位による推定(367万トン)との比較で、約30万トン高い数字を算出しております。

また、ご記憶の方もあろうかと思いますが、2021年2月8日/15日の鋼構造ジャーナル特集でも鉄骨需要の考察を行っており、当該記事では、近畿H会が実際の会員データを元に3年にわたり調査した結果として、

S造 :118kg/㎡
SRC造:84kg/㎡

の原単位を考察のベースとしております。
この原単位を用いて2024年度鉄骨需要量を試算すると436万トンとなり、実績値(365万トン)より約70万トン高い数値となります。

加えて鉄骨を扱う商社の実務担当に話を伺うと、現場の肌感覚による足元の鉄骨原単位は、

S造 :120~140kg/㎡
SRC造:70~90kg/㎡

との認識だそうです。

今後の景気回復の中で、中小物件増加すれば、鋼材消費量の少ないS造、SRC造が増え、相対的に鉄骨原単位が低下する可能性はありますが、鉄骨用鋼材は公表値よりも多く消費されていると考えても良さそうですね。

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