
なぜ鋼材明細化が必要なのか?
設計初期段階では、鉄骨面から概算数量を算出する際に、ボルトやプレートなどの付属部材は詳細計算せず、全体概算数量を”倍率で補正”することが一般的です。初期段階では設計変更の可能性が高く、細かい数量を拾うには時間と手間がかかるためです。
現状の計算法
鉄骨断面から計算される数量に
ボルト・プレートを考慮して
倍率をかける
現状の計算方法での問題
- ダイアフラムの数量・厚み
- 小梁端末のボルト本数
これらの情報が拾われていないため、実際の施工金額と設計初期段階の概算金額に大きなズレが生じやすいという問題があります。
他にもお悩みありませんか?

他にもお悩みありませんか?


早い段階から施工検討を行いたい
ダイアフラムの納まり、継手の干渉など

部材が調達できるか
ロールチャンスがあるか知りたい

VE案があるか知りたい
設計段階でコスト調整したい
鋼材明細作成サービスとは?

steelnavi 鋼材明細作成サービスは、ST-Bridgeデータから設計フェーズ毎に使用鋼材の明細(部材集計表)を作成します。
鉄骨設計支援の明細化機能により、構造設計者はプロジェクト初期段階から鉄骨断面の検討・決定を行う際に、設計フェーズごとの精緻な鋼材使用量を確認することが可能になります。

また、ダイアフラム、継手のある鉄骨詳細モデル作成機能や、概算価格や調達難易度などの『調達サポート』オプションも備え、設計の初期段階からより詳細な施工検討が可能になります。コストイメージや調達の実現性を見える化・確認できることで、鉄骨設計の合理化と意思決定の迅速化に貢献します。
また、日本製鉄株式会社の『ProStruct®』による『VE提案の検討』を依頼することも可能です。
納品データ(Sample)
鉄骨詳細モデル(IFC)

鋼材明細表(Excel)

IFCデータ(仕口拡大)



鋼材明細化のメリット

鋼材明細化のメリット

精度の高い数量把握
標準的な継手を当てはめて数量算出するため、ズレが生じにくくなります。※1
- 大梁継手はST-Bridgeデータ、SCSS-H97を基準としています。小梁継手はST-Bridgeデータに情報がないため、標準的な仕様にて算出しています。 ↩︎
設計フェーズごとの最適化
鉄骨断面の検討から決定に至るまで、各設計フェーズで鋼材明細を作成・更新することができ、設計の精度向上と柔軟な対応が可能になります。
情報の見える化
明細化された情報は、誰でも確認できる形で共有されるため、関係者間の認識のズレを防ぎ、改善に向けた迅速なアクションが可能になります。
鋼材明細作成サービス(通常版)
鋼材明細作成サービスは、集計表ExcelデータとIFCデータを納品させていただきます。
鋼材明細(Excel)

通常版 集計表項目
- 材質
- 材料名
- 面積 / 長さ
- 員数
- Net数量
- ロス率(%)
- Gross数量
- 鋼材明細およびモデルは、提供いただいたST-bridge データを基に、パネルゾーンをモデル化し、鋼材数量を算出しております。
- その他、ST-bridge データに含まれていない情報は反映されておりません。
- 計算モデルをST-Bridge に変換した時点で差異が生じる場合がございますが、計算モデルとの比較は行っていません。
- 大梁継手は、標準的な仕様にてモデル化し、鋼材数量を算出しています。※ST-bridgeデータにも継手情報が入っていますが、steelnaviでは標準的な仕様を割り当てております。ご容赦ください。
- 小梁継手はST-bridgeデータに含まれておりませんが、標準的な仕様にてモデル化し、鋼材数量を算出しております。
IFCデータ(3Dでの可視化)
仕口や継手のディテールが3Dで可視化されることで、製作が難しい部分や小梁との干渉箇所などを、設計の初期段階で把握でき、問題の早期発見につながります。
IFCデータ(干渉や問題のある仕口)


IFC(Industry Foundation Classes)とは、建築・土木・設備などの建設業界におけるデータ交換のための共通ファイルフォーマットです。主にBIM(Building Information Modeling)で使用され、異なるソフトウェア間で建築モデルの情報をやり取りするための標準規格です。
オプション:『調達サポート』
通常版に加え、ご希望のユーザー様には、『調達サポート』オプションを無償で提供します!
『調達サポート』とは?
本サービス(通常版)にて提供される鋼材明細に加え、現市況下の「概算価格」、「調達難易度」、「ロールチャンス」などの情報を、鋼材明細通常版のExcelデータ追記の形で提供する、無償オプション※サービスです。
鋼材商社からのリアルタイムな調達情報により、概算の鋼材コストイメージが把握でき、調達可否が一覧で確認できるため、プロジェクト初期段階で鉄骨設計の合理化を図ることが可能になります。
※『調達サポート』は、エムエム建材株式会社と情報共有することで、無償提供が可能となるオプションサービスです。
エムエム建材株式会社 (外部リンク)
鋼材明細(通常版+アラート機能付き)サンプル
部材調達に困難な場合には赤色アラート、その他のアラートは黄色表示し、備考欄にそのアラート内容を記載いたします。

通常版+調達サポート 集計表項目
- 材質
- 材料名
- 面積 / 長さ
- 員数
- Net数量
- ロス率(%)
- Gross数量
- 概算価格
- アラート※■調達困難 ■その他
- 備考(アラート内容)
オプション:『ProStruct®』によるVE提案
日本製鉄株式会社『ProStruct®』によるVE提案機能能
『ProStruct®』とのコラボレーションが実現!

鋼材明細作成サービスに、日本製鉄株式会社の『ProStruct®』によるVE提案機能が追加されました!(利用料無料)
『ProStruct®』とは?
『ProStruct®』は日本製鉄の高性能な鋼材と高度な設計・施工技術を組み合わせた建設分野向け「鋼材×利用技術」パッケージシリーズです。
物件の構造に応じ、鋼材重量削減、サプライチェーン一貫での加工省力化、CO2排出量削減など、最適なVE提案をご提供いたします。
『ProStruct®』のご説明やVE提案のお申し込み方法
steelnaviお問い合わせフォーム(お問い合わせ内容記入)、または『鋼材明細作成サービスアップロードフォーム』の中の「オプション【ProStruct®によるVE提案】」にて「VE提案を希望」または「ProStruct®の説明を希望」を選択することにより、日本製鉄株式会社のProStruct®担当者からご連絡を差し上げます。
詳しくは下記『ご利用までの流れ』をご参照ください。
※VE検討依頼及びVE提案には費用が掛かりません
詳しくは、「日本製鉄グループの建設ソリューション『ProStruct®』」の記事をご覧ください。
ご利用料金
物件規模でお見積りいたします
物件規模を精査し、料金表に基づいた見積額を決定、steelnavi 事務局より見積書兼発注書をご送付いたします。
ST-Bridgeデータをアップロードする専用WEBページのURLをご送付いたします。
ご利用料金 / 1 回




鋼材明細作成サービスの流れ
- お問い合わせフォームでのご連絡
steelnaviのお問い合わせフォームから、お問い合わせ項目「鋼材明細作成サービス」を選択し、お問い合わせ内容に「鋼材明細作成サービス希望」と記載の上、送信してください。
- アップロードURL(フォーム)を送付
お問い合わせフォームに入力いただいたメールアドレスに、ST-Bridgeデータをアップロードする専用WEBページのURLをご送付いたします。
- データをアップロード
専用WEBページのURLからお客様ご自身でST-Bridgeデータをアップロード。
各オプションサービスは、プルダウンからご希望項目を選択してください。 - 見積書兼発注書発行
アップロードされたファイル内容を確認、物件規模を精査し、料金表に基づいた見積額を決定、steelnavi 事務局より見積書兼発注書をご送付いたします。物件規模や内容確認後、納期もご返答いたします。
- データチェック後作成、納品
見積書兼発注書をご確認いただき、発注書を返信いただいた時点で成約となります。
ご請求書を発行し入金確認後、作成に入ります。納品はメールにてご送付させていただきます。
よくある質問
- Q物件規模はどのタイミングで把握するのでしょうか?
- A
専用WEBページのURLからお客様ご自身でデータをアップロードしていただき、そのST-Bridgeデータに基づきsteelnavi事務局が物件規模を確認いたします。まずはお問い合わせフォームから『鋼材明細作成サービス』のお申し込み・お問い合わせください。
- QST-Bridgeデータをアップロードする際、データサイズに制限がありますか?
- A
専用WEBページからのアップロードは、最大で10MBまで。10MB以上の場合には別途ご案内させていただきます。
- Q小梁レベルは、一貫計算上(ST-Bridgeデータ)入力ができませんが、鉄骨詳細モデル(IFC)ではどうなりますか?
- A
ST-bridgeデータでは、一貫計算上指定した高さに合わせた配置となっておりますが、基準となる大梁天端高さに合わせております。
※ST-bridgeデータと相違が生じます。ご注意ください。
- Q小梁接合部は一貫計算上(ST-Bridgeデータ)入力ができませんが、鋼材明細の数量はどうなりますか?
- A
標準的な仕様を弊社で割り当ててモデル化、鋼材数量を算出しております。
利用規約
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