一般社団法人コンピュータ教育振興協会は、BIMの新たな試験制度「BIM利用技術者試験」の1級・準1級試験のサンプル問題を公開しました。
本試験は、建築業界や建設業界で注目されている「BIM(Building Information Modeling:ビルディング インフォメーション モデリング)」の人材育成の指針・目標となる新たな資格制度として創設されたもので、BIMの技術や知識を体系化し、企業がBIM人材を獲得する際にどの知識や技術を求めているかを視覚化することを目的とする。
本試験制度は、BIMの基礎知識を問う「2級(筆記試験)」と、BIMソフトを利用してモデリングを行う「準1級・1級(実技試験)」で構成され、経験や能力、目的に応じて目標が設定できます。
ACSPでは2023年6月より知識試験の「2級」から試験を開始しましたが、2024年度より開始予定の実技試験「1級・準1級」の学習用サンプル問題を公開。なお、1級・準1級の受験には、2級の合格が必須要件となります。
ACSP主催検定試験 サンプル・過去問題
ACSP(一般社団法人コンピュータ教育振興協会)の公式WEBサイトからダウンロード形式で公開しています。
【初開催】2024年度BIM利用技術者試験1級・準1級の試験
※枠内は、2024年6月5日現在の情報です。詳細はACSP公式WEBサイトでご確認ください。
試 験 日(1級・準1級)
前期:2024年7月28日(日)
後期:2024年12月15日(日)
申込期間
前期:2024年5月16日(木)~2024年6月13日(木)予定
後期:2024年10月10日(木)~2024年11月7日(木)予定
試 験 会 場
札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡(予定)
試験時間
240分
受 験 資 格
2級合格者または準1級/1級合格者
合格発表
前期:2024年9月下旬(予定)
後期:2025年2月下旬(予定)
合格基準
1級/準1級は総合7割以上、2級は各分野5割以上、および総合7割以上の正解を合格基準とします。
※総合の比率は、各分野の合計点を満点として換算したもので、各分野の正解率を足して分野数で割った数値ではありません。
注 意 事 項
2級はCBT試験となります。1級・準1級と2級の併願受験はできません。
1級・準1級申込時には2級の認定番号(1級受験の場合は準1級認定番号でも可)が必要です。
2級認定番号は、合格後にマイページから確認できます。
1級/準1級の概要はすべて予定です。予告なく変更する場合がございます。
「BIM利用技術者試験」の概要
※以下の内容は、2024年1月1日現在のものです。実際の試験の際には変更される場合あります。
受験対象者
1級:BIMシステムを利用した建築系・建設系のモデリング・設計・製図などの業務に従事して半年以上の実務経験、または1年以上の就学経験を有する方を想定して試験を行う。BIMが操作できるだけではなく、モデラ―の統括やBIM設計の補助業務を担う方が対象。
準1級:BIMシステムを利用した建築系・建設系のモデリング・設計・製図などの業務に従事することを目指す方、もしくは従事して間もない方を想定して試験を行う。BIMを学び、モデリングの基礎的な部分を習得し、設計の補助業務やモデラ―が対象。
2級:BIMシステムを利用した建築系・建設系のモデリング・設計・製図などの業務に従事することを目指す方、およびBIMシステムの周辺業務に従事している方を想定して試験を行う。準1級、1級へのステップアップとしてだけではなく、関連製品の管理、営業等を担当されている方も対象。
受験資格
1級:2級または準1級/1級有資格者
準1級:2級有資格者
2級:特になし
※お申し込み時には、2級(1級受験の場合は準1級も可)の認定番号の入力が必須です。
※準1級と1級を同日受験日に受験することはできません。
受験料
1級:個人受験 19,800円(税込)(準1級/1級合格者は13,200円)、認定会場受験 16,500円(税込)(準1級/1級合格者は11,000円)※どちらも予定
準1級:個人受験 13,200円(税込)、認定会場受験 11,000円(税込)※どちらも予定
★認定会場受験は、1試験当たり10名様以上の受験者のいる教育機関/企業を対象に、自校/自社に設置されたBIMシステムを利用して受験いただける制度。本制度への会場登録をご希望の企業/教育機関の方は、BIM利用技術者試験センターへお問い合わせください。
2級:7,700円(税込)
受験形態
1級/準1級:BIMソフトウェアを使用した実技試験
2級:CBT/IBT方式を利用した筆記試験
受験日
1級/準1級:2024年度開始予定(年2回実施)※具体的な日程はWebにて公開
2級:随時実施(地域により選択できる試験日が異なる、最短で3日後の試験より申込可能)
試験時間
1級/準1級:240分(予定)
2級:60分
試験方法
1級:提供されたモデルの詳細度を変更し、詳細図面の切り出しや面積等の数値を割り出す(BIMモデルデータおよび図面データを提出)。
準1級:提供された2次元図面やデータからモデリングを行い、図面の切り出しや面積等の数値を割り出す(BIMモデルデータおよび図面データを提出)。
2級:CBT/IBTシステムによる多肢選択方式(一般受験者は全国にある専用のCBT試験会場で実施。団体受験者は自校/自社のPC環境で実施)
合格基準
各分野5割以上、および総合7割以上の正解を合格基準
お問い合わせ先
一般社団法人コンピュータ教育振興協会(ACSP)
BIM利用技術者試験センター
E-mail:bim_cs@acsp.jp